Vimと親しくなるある「キッカケ」と、それからの付き合い方について
12/31日という今年最後の最後にVimに関する記事を書くことができて、幸せな年末を過ごせて素敵だなぁと思っている@masudaKです。この記事はVim Advent Calendar 2011 : ATNDの31日目の記事となります。
正直、今年の半ばぐらいまで、VimとViもたいして違わないだろ、最低限文字の編集ができればそれで十分じゃないかと思っていました。でも、これは大きな勘違いでしたね。ある「キッカケ」からどうもVimと戯れてないと、そして親しくしていく時間が増えていかないとすごく不安になってきたんですね。
kozo2さんも13日目の記事で、以下のように述べております。
- この界隈の人は常にVimかEmacsを起動しています。起動してないほうがおかしい。
- そして時間がある休日(クリスマス)に愛を深める(設定を見直す)傾向があります。
そのとおりでございまして、常に近くにいて、愛を深めないと不安になるわけでございます。では、そうなった「キッカケ」とはなんだったのか今年を振り返る意味でも書いてみましょう。
ある「キッカケ」とはなんだったのか
前述したように、ラブラブになるためには、必ず「キッカケ」というものが必要であります。「あっ、この人素敵だな」「よくそこまで気が利くなぁ」「かわいいなぁ」とかある瞬間というものが大切でございます。自分の場合は一体なんだったのか。それは以下のことに尽きるかと思います。
Githubでdotfilesを管理する
Vim界隈では、Vimと愛を深めるという行為を定期的に行うわけですが、愛を深めるためにもマンネリしないよう、そして非常に心地良い距離感で、一緒に生活を行う必要があります。
そのために、最も重要なのが「Githubでdotfiles」を管理することだと思うんです。
「キッカケ」から生まれた恋
Githubで管理すれば、以下のようなメリットがあります。
- 愛を深めるために行った設定は常に履歴として残る。思い出は大事。
- その思い出が全てGithub上にあるので、どこへ行ってもCloneすれば、連絡を取り合うことができる。
- 他の人の愛の深め方も垣間見ることができるので勉強になる。
- 愛の深め方に迷ったときに、ここで悩んでいるんですと明確に示すことができる。
挙げたらキリがないですが、デメリットをあげるほうが難しいんじゃないかというぐらいにGithubがいなければVim愛は成り立ちません。
このような「キッカケ」のおかげで僕はVimとの愛を深めることができていると自負しています(ただ、キッカケは自分で作るんですよ!!)
その後の付き合い方について
Githubでvimrcやgvimrcと仲良くなっていくわけですが、折角ですので、僕の付き合い方を具体的に示したいと思います。
個人的には以下のような手順がよいかと思います。
- Githubでアカウントを取りましょう。
- dotfilesというレポジトリをGithubの管理画面で作成しましょう。
- その後、この画面にあるようなinitから、pushまでの一連の流れを素直にやっていきます。
- Vimは当然「~/.vimrc」「~/.gvimrc」を読んでいきますので、「$HOME/dotfiles/.vimrc」などが反映されるために、以下の方法を行います。
1. シンボリックリンクをはる
$ ln -s ~/dotfiles/.vimrc ~/.vimrc
もしくは 2. $HOME/.vimrcに以下のように記す(gvimrcも同様にしましょう)
if filereadable(expand('$HOME/dotfiles/.vimrc')) source $HOME/dotfiles/.vimrc endif
僕は以前Windows環境で一時的にlnコマンド使えなかった経緯から2の方法を取っています。※ただし、Cygwinなどで環境が整備できている人はどちらでもよいと思います。
補足をしておくと、Linux・Mac環境下のCUIでは上記の方法で問題なくできるでしょう。ターミナルはLinuxのCUIはそのままで大丈夫でしょうが、GUIであればmltermなどがあるでしょうし、MacであればiTerm2がオススメかと思います。
Windowsの場合はCygwin経由でminttyを入れるのが一番快適なような気がします。
yumやapt(Linux)、brew(Mac)経由でgitを入れれば問題ありません。Windowsだけはパッケージ管理がしにくいので、Cygwinのインストーラーにやってもらいましょう。
あとは、$HOME/dotifiles/.vimrcをいじり、その後commit、キリのいいところでGithubにpushすれば、自然と愛は深まっていくでしょう。
愛を深めるためのtips
今まで書いたように、Githubを使い、ターミナル環境を整えていくと自然と触れ合いたくなる瞬間は増えていきますが、最初からやっておいたほうがよいものをほんと最低限だけ。
プラグイン管理がめちゃ楽になります
- 自分に合ったフォント・カラースキーマを選ぶ
Ricty、Inconsolata、Miguあたりが個人的には気に入ってます。カラースキーマはdesertかなぁ。xterm-256colorに対応させて、desert256もよいでしょうね。
Vimでこういうことができるんだと把握するのに非常に素敵な本でございます。
このあたりを最初にやっておければ、あとは交流していくうちに自然と改善したくなる瞬間が出てくるでしょう。そしたら、そのときに愛を深めればいいだけだと思います。
終わりに
Vimと親しくなるために重要なのは、ここ不便だな・時間短縮したいなというときに日本のコミュニティがすごく発達してるため、改善しやすい環境がすごく整っているということです。
上述したプラグイン管理さえしっかりしておけば、ググれば何かしらプラグインで対応でき、その後のメンテも楽ですし、プラグイン自体に不明な点があれば、Twitterなどにつぶやいたり、作者に直接伺うことで、こんな親切にして頂いてよいのだろうかというぐらい素敵な方が真摯に対応して頂いたりすることも多いです。
僕自身、Vimに恋してからまだ間もないので、2012年はもっと愛を深め、コミュニティに貢献できるぐらいコミットしていければ嬉しいなと思う次第でございます。ということで、少しでも多くのVimユーザが増えていければいいなと思う素敵な年末の振り返りでございました。
僕なんかが紹介するのもおこがましいですが、次は @ujmさん宜しくお願いいたします!!
P.S.
vimrcなどのdotfilesはgithubで管理してますので、もう少し興味ある方は是非見てみてください!何かあれば気軽に@masudaKまで!!
github.com