去年に続き、今年も確定申告に行ってきました。去年とは違い、ふるさと納税や配当があるので、そのあたりの備忘録も兼ねて、記録に残しておきます。
なぜやるのか
確定申告するまではなんでそんな面倒そうなことやるんだろうと思ってました。確かにめんどい。でも、いいこともあるのです。 たとえば、納めた税金の一部が帰ってくる、税金に詳しくなるなど、一定の条件はあるもののいいことがあります。なので、やってみてもいいかもですね。
基本サラリーマンは会社が必要な分を、適切に納めてくれるよう代行してくれているわけですが、場合によっては多く払いすぎていることがあるわけです。そういう場合に調整してくれる。もちろん、より払わないといけない可能性もありますが、僕の場合はより多く払うことはなかったですね。
どういったことができるか
色々申請できるのですが、たとえばふるさと納税している人。
去年の4月から「ふるさと納税ワンストップ特例制度」というのがあるので、それ以降に5箇所以内の市町村に寄付した人は特に必要ないですが、それ以前にやった人はふるさと納税分を申告することで、控除なり減税が受けられます。
簡単に言うと、2000円の手数料だけで、寄付した全額が戻ってきます(所得に応じた上限はあります)。
他にも、医療費控除があります。年収が150万とかでなければ10万を超える分が医療費控除の対象になります。
簡単に言うと10万超えて払った分の一部が戻ってきます。
対象となるのは、数々の治療(治療目的であれば、鍼灸やマッサージなども対象)、歯科、医薬品(薬局で買った薬も)、またこれはあまり知られていないようですが通院にかかった往復交通費なども対象になります。この辺は色々なサイトに載っているので、見といたほうがいいです。
あとは、株をやっていれば、その売買による利益もあるでしょうし、配当もあるかもしれません。特に利益が出ず、マイナスであればその分税金を減らすことができるので、赤字だった人はやっておいたほうがよいでしょう。
他にも、サラリーマンであっても、特定支出控除というのがあり、
- 職務に直接必要な技術や知識を得ることを目的として研修を受けるための支出(研修費)
- 職務に直接必要な資格を取得するための支出(資格取得費)
- 単身赴任などの場合で、その者の勤務地又は居所と自宅の間の旅行のために通常必要な支出(帰宅旅費)
- 書籍、定期刊行物その他の図書で職務に関連するものを購入するための費用(図書費)
- 制服、事務服、作業服その他の勤務場所において着用することが必要とされる衣服を購入するための費用(衣服費)
- 交際費、接待費その他の費用で、給与等の支払者の得意先、仕入先その他職務上関係のある者に対する接待、供応、贈答その他これらに類する行為のための支出(交際費等)
などが特定支出控除の対象となります。基本は会社の経費で出るものが多いでしょうが、制服とか帰宅旅費などは自分で払っている可能性もあるでしょうから、知っておくといいです。
前提
医療費控除であれば、一番大事なのは申告する年のレシートを取っておくことです。配当などは支払通知書が年末に届いているので、取っておきましょう。ふるさと納税であれば、納税後に市町村から証明書が届くので、それを取っておきます。
いずれにしても、どの制度も書類が必要です。一年分まとめてファイルにいれておきましょう。
手続き
毎年、2月の中旬から、3月の中旬までやっています。申告方法は3つ。
- e-Taxを使って、オンラインで申請
- ウェブのフォームを使って申請資料を作り、印刷して税務署に持ってく
- 税務署で説明を聞きながら申請資料を作り、そのまま提出
僕の場合は税務署で並ぶのがいやだったので、二番目のウェブでフォームを埋めながら、資料を作りました。
もちろん、不明な点も出てくるのですが、税務署では電話で記入の仕方を教えてくれますので、電話での問い合わせが嫌いでなければ(状況によってはすごく待たされるので)、このやりかたはすごくオススメです。
フォーム記入
さて、フォームを埋めていきます。国税庁のサイトに行き、確定申告書作成コーナーがあるので、そこにいきます。
医療費控除
このとき、医療費控除を受けられる方は、医療費集計フォームを使って、先にレシートの項目をExcelのフォームに記入しといたほうがいいです(サイトにそういう項目があります)。
今年やったミスとして、「青色申告として申告する」的なチェックに気づかず、そのまま記入を進めてしまい、最後にそれではダメだと気づき、ゼロからやり直すということがありました(税務署から青色申告の承認を受けていますか?という項目があり、そこにチェックをいれると、青色申告としての申告になってしまう)。
そのときに、Excelのフォームに記入しておけば、申告書自体はそこまで記入項目が多くないので、ミスをすぐリカバリできます。なので、先にやっておくことをおすすめします。
医療費控除自体の申請は、終盤なので、一旦フォームを作って、そのままにしておきます。
給与所得
こちらは、前年にやった年末調整で作成された源泉徴収票をもとに、記入していきます。ウェブのフォームも、源泉徴収票のフォームのままなので、そこまで難しくないと思います。
僕は401K(確定拠出年金)や生命保険をやっているので、それらも源泉徴収票をもとに記入していきます。
株式等の譲渡所得等
株をやってるので、こちらもやります。特定口座年間取引報告書が年末に送られてきているので、それをもとに記入していきます。
複数の証券口座を持っているので、複数回やります。
上場株式等に係る配当所得
今年は配当もありましたので、こちらもやります。
こちらも「オープン型の証券投資信託の収益の分配の支払通知書」、「配当等とみなす金額に関する支払通知書」、「上場株式配当等の支払通知書」などが年末に届いているので、これをもとに記入していきます。
複数ある場合は、複数回記入します。
ちなみに、総合課税として申請するか、申告分離課税として申告するか選べるのですが、両者の違いは以下になります。
- 総合課税: 普通に申請して、その分税金取られるやつ
- 申告分離課税: 特定口座でマイナスがあった場合に、その分を差し引いて、計算してくれるので、お得になる課税方式
なので、特定口座の源泉徴収なしの口座を持ってる人がマイナスなどを出した場合は、相殺できるので、申告分離課税を選んだほうが得することになります。
他にも記入する項目があれば、やっていきます。僕は今年はこれぐらいでした。 次に、所得控除を記入していきます。
医療費控除
さきほどのフォームをアップするだけで、記入をいい感じでやってくれます。なので、絶対Excel作っておきましょう。
社会保険料控除, 小規模企業共済等掛金控除、生命保険料控除
年末調整でやっていたので、ここでは特に何もしませんでした。
一応、フォームでは「給与所得の源泉徴収票に記載されている金額がある方は次の「1 源泉徴収票に記載されている金額 」に」記載すべきと書いてあるのですが、特に何もしなくても、いい感じで控除額が埋まっています。
逆に言えば、401Kや生命保険に加入されているかたは、年末調整でちゃんとやっておきましょう。あとで楽になります。
寄附金控除
ふるさと納税をやっていたので、こちらも記入しました。市町村から届いた証明書をもとに、納税日、納税先、納税金額などを埋めて、終わりです。
配偶者控除、扶養控除、勤労学生控除
この辺は対象者がいないので、何もしないです。家庭を持っているかたも年末調整でやっていれば、必要ないのだろうか。その辺はわからん。
住宅耐震改修特別控除
この辺もやってはないですが、家改修した人はしといたほうがいいでしょうね。
あとは、氏名・住所・振り込み先などを記入して、無事終わりです!
終わりに
まぁ、わざわざ有給取ってまでやるほどかと言われると、甚だ疑問ではありますが、社会人として税金の勉強ということで申告するもの僕は全然ありかと思っています。
確定申告することのメリットとして、
- 税金に詳しくなることで、自分がどれほど税金を払っているかを把握することができる
- そのついでに、色々な制度も知って、少しでも得しようと模索できる
- お金周りの申請がどんどん苦にならなくなる
- 確定申告が必要と言われる制度があっても苦にならない(去年までふるさと納税は確定申告必要だったけど、特に面倒だと思わなかった)
- 医療費とかが通年でいくらかかっているか把握できる
- もろもろ詳しくなることで、大人になった気がする
ということで社会勉強だと思って、みなさまも是非是非トライしてみてください。ではでは!